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執筆者の写真ヒカル 太田

スモールステップの原理

アメリカの心理学者バラス・スキナー氏が提唱した「プログラム学習の5原理」。

その中の1つ、「スモールステップの原理」は、子ども達が書道を学ぶ時にも、とても大切なポイントだと思っています。


「スモールステップの原理」は、「できるようになりたい事」を系列化し、細分化して学びやすくする考え方で、「運動スキル」を教えるためにもよく用いられます。

例えば、水泳。

まず水に慣れる→潜れる→目を開けられる→浮ける…とスキルを小分けにして、段階を踏んで習得していくと思います。


書道も同じです。

「美しい文字」を書けるようになるために、スキルを系統化、細分化して学ぶことが大切だと思っています。

ただ、「美しい字を書くこと」は意外と簡単なことではありません。目指すゴールはどこまでも高い山の上にあります。お子さま方に教えている私も、まだ道中にいます。

もしかしたら頂上などない山かもしれません。

「美しい字」の定義はさて置き、見えない頂上を目指して練習することは、たいてい楽しくなかったりするものです。

途中で飽きてしまったり、辛くなってしまったりするかもしれません。


『高い山=難しい課題』を登っていくために、『やさしくて小さな一歩=今日の課題』を、一段一段、見極めながら用意する。

楽しんで学んでゆくために、「スモールステップ」が大切なポイントだと思います。

楽しい練習を1日1日積み重ねているうちに、いつのまにかこんなに上達した!

そんな理想的で豊かな時間の過ごし方を、ご指導でも、自分の練習でも、心掛けたいと思っています。


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